#836 適度な距離感がもたらす、八ヶ岳とのとても心地よい関係。

 ぼんやりとした執筆依頼と、連休進行ゆえの前倒しな締め切りから、何となく構えてはいましたが、待っていても具体的な指示は来ないような予感がしたので、八ヶ岳へと出かけてきました。あちらでは、雪解けは確実に進んでいまして、ふらりと入っていった林道では、雪解けの荒れ加減に春らしさを感じたりもしましたが、朝は−5度まで落ちるなど、東京のような春は見当たりません。さらに例年以上の残雪も。たとえ予定どおりに24日に麦草峠の通行止が解除されたとしても、今年は峠付近の雪壁はそれなりの高さになると推測されます。2枚目の写真は、1600m付近ですが、ここでこれだけ残っていますので。
 それにしても、我が家のV8/4.7L(グランドチェロキー)は相変わらず上機嫌で、ダンパーの減衰も低温ゆえか適切でして、アクセルをちょいと踏み込んでの走りが愉しい、愉しい、愉しい。シャシーのふんばりっつーのは、こういうもんだよなとひとりつぶやいてみたり、ヨー→ロールへの流れはスピードよりもその流れが大切であることを再認識して、頭の中であれこれとそんな文章を考えてみたり……。と、いつものワインディングルートを駆け抜けてきました。
 八ヶ岳の春は、もう少し先となりますが、周辺では春らしさが始まっていました。甲府盆地では、桃が満開を迎えていまして、まさに見渡す限り、桃の花といった感じで、どこまでも続く春の色に桜よりも春らしさを覚えたりしましたが。あ、桜は、あちこち、どこにでも咲いていまして、わざわざ公園などへ立ち寄ることもなく、ただ、漠然と走っているだけで満喫できるという、例のごとく。ただ、さくら祭ののぼりに誘われて何となく立ち寄ってみれば、江戸彼岸桜ごしに甲斐駒ヶ岳が見えたりして(写真4番目)、公園という整備された場でありながら、それはそれで見所になっていましたが。何よりも、誰もいないこと、つまり、独り占めであることが、ポイントだったかとは思いますけども。
 今回の八ヶ岳は、いつものルートを巡りつつも、ここではまだ書けないことが、たくさんありました。たくさんの新しい出会いとでも、言っておきましょうかね。八ヶ岳ってのは、飽きることがないというか、通えば通うほどに深みが増していく場です。ただ、言われて再認識したのですが、居を構えることなく、通っていることにキーがあるのだ、と。八ヶ岳とのこの良好な関係は、距離感があって成立しているもの。なくてはならない存在、でも、終の棲家としては考えていないことも、なんとなく認識したのですが。どうなんでしょうか、ね。

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