#846 際立たせていない個性が好印象だった、BMW4シリーズカブリオレ、2シリーズ。

 フルモデルチェエンジしたミニの試乗会がありました。あったのですが、あったのですが、会場には、やはり最近デビューしたばかりの、BMWの4シリーズカブリオレと2シリーズもありまして、ありまして、ありまして……。そうなんです、試乗したら、この2モデルの仕上がりがとんでもなく良くて、良くて、良くて、良くて、良くて、……。ミニの印象がすっ飛びました。というぐらいに良かった。
 4シリーズそのものは、過去に#628にて書きましたが、クーペの428iに乗ってきましたが、この時点でとんでもなく良かった。クーペであることはもちろんですが、セダンのさらに先の進化を果たしていました。今回試乗したのは、3.0Lターボの335iのMスポーツ。これが、さらに良かった。もはや、何もいうことありません、ってぐらいに良かった。19インチタイヤを天晴れと言わんばかりにしつけたシャシーは、緩さを感じさせることなく、全てが素直で精密で、簡単にいうならば、愉しいと快適をハイバランス。エンジンのフィーリングも暴力的なキャラクターは見せず、全域においてジェントル。
 そして、一方の2シリーズは、235iのMスポーツと220iに試乗しましたが、これがまたいい。クーペってこともありましたが、4シリーズカブリオレとのクラス違いを感じさせつつも、こちらはその分、ダイレクトにスポーティへとつながる軽快さを表現。235iのスポーティたるそのハイポテンシャルにも感激しましたが、一方で、220iの(比較すると)ゆったりとした丁度よさに、45歳のオジサンたちは、これでしょ、を連呼していたほど。
 いずれのモデルも、過度なスポーティに仕立てることなく、そのキャラクターを極めているところにアドバンテージがあるような気がしています。最近のBMWの天晴れは、ここにあります、そう、ここに。それぞれのモデルのベースポテンシャルをしっかりと作り込んでおり、そこからヒエラルキーを明確にしたバリエーションを展開していく。つまり、どのグレードもブレなど見当たらず、それぞれのグレードに個性がある、と。
 スカイラインにしても、レヴォーグにしても、乗ってみると、ターゲットとしたのは、BMWのそれぞれのハイスペックグレード(Mではなく)であったことが容易に見えてきます。そして、実際に超えている部分は多いと思います、思います、思います。ただ、思うに、超えることを目指したがゆえに、何かを置き忘れたことがあるのも、これまた、事実だったりするのです。はい。

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