#813 インディジョーンズにとんでもない衝撃を受けた、高校生吉田の話。

 好きな映画は? と訊かれて、まず答えるのは、Indiana Jones(画像はアフィリエイト張ってあります)でしょうな。その中でも、2作目のTemple of doom。映画館で見た時のあの衝撃は今でも忘れられません、というか、それほどに印象に残っているがゆえに、好きな映画でもあるのですが。
 あれは、たしか高校生の時だったと思います。見に行ったきっかけは覚えていませんが、なんとなくで行って、単純明快に愉しませてくれるあのスピード感とエンターテイメントという世界に、とんでもない強い衝撃を受けました。たとえば、トロッコで激走していて途中線路が落ちていて、さて、どうするというシーンがありますが、そこを飛び越えて向こう側へと着く予定調和な流れがありながらも、皆がスクリーンに釘付けとなり、トロッコが飛んだ瞬間に館内から音が消え去り、着地した瞬間に館内からわーっと歓声が上がった、あの風景なんてまさに衝撃的。今にも後にも、日本の映画館であんなシーンを見たことはありませんし。
 ストーリーは、ハッピーエンドであり、まぁ、たいした何のひねりもないのですが、そういったシーンで流れてくる音楽がシーンに見合ったものであり、って、それ以外でも、音楽がうまく作りこまれており、そんな作品に合った曲作りに対しても、ショックを覚えました。つまり、最初のAnything goesにも感激して、その作っている側の遊び心にもショックを覚え……、と、まぁ、高校生・吉田の心はすっかり奪われてしまったわけですな。
 ちなみに、当時の映画館は入れ替え制ではなかったため、朝一から出かけて、最終回(深夜ではなかったと思った)まで映画館にいた覚えがあります。ただし、2本立て。もう1本は、たしかアガサクリスティの地中海殺人事件だったと思うのですが、こちらは何度も見なければならなくなっていたわけですが、その詳細はあまり覚えていませんな。結果、この作品は、映画館だけで8回も見ていますが、まぁ、高校生のお小遣いで良くも通ったもんだと、いまさらに感心しています。
 そこまでの衝撃を受けているんですが、その後、映画の道へと進みたいと思いませんでした。クリエイティブという意味合いも含めて、そういう道があることを知らなかった。映画やら、芝居やら、コンサートやらへ連れて行ってもらえる家庭に育ったならば、あの時点でその方向を見たかもしれないと思ったりもします。だいたい、E.T.を見て、涙がこぼれそうになったことに、なんじゃこれは? と、戸惑いを覚えたほどでしたから。教えてもらえかったというよりは、あそこで気付けなかった、って感じでしょうかね。
 話がずれました。ちなみに、4作あるIndiana jonesシリーズの中で、1作目のRaiders of the Lost Arkが一番人気のようですが、自分的には2番目。で、あの4作目は、いろいろな意味でなかったことにして欲しい作品になっています。すみません。って、もう一度見直したら、印象は変わるんだろうか。
 最近、映画を見ても、ワクワクもドキドキもしません。これは、年齢のせいなんでしょうか。それともすれた大人になってしまったからなのでしょうかね。

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