#808 ふらっと八ヶ岳、ほろっと八ヶ岳、だから、やっぱり八ヶ岳。

 波長が合う人っていますよね、それは相性とはまた別なところで。顔を合わせてはいなくても意思疎通ができる不思議な人。#714で書いたニューヨークからムービーを送ってくれた親友もそのひとりで、心を読んだかのように、突然にふっと連絡してきます。
 で、最近、仕事と私生活とあまりうまくいかない(先方)がゆえに、ご飯するのはもう少し先にしようってメッセージが届きました。が、こちらも思い悩むことがあれこれとありまして、それを見透かして延期しようと言われたように感じました。そして、これじゃいかんと思って、ふっと出かけることに……。そうなんです、切り替えが早いんです。仕事の予定やらが変更になったこともありましたしね。
 候補地はあれこれあったのですが、結果、八ヶ岳。やっぱり、八ヶ岳。とりあえず、心地よい時を愉しめるパイ屋さん(画像いちばん上)と、ほろっと豊かな気分にさせてくれるパン屋さん(画像2番目)へ向かうことだけ決めて、あとは、テキトーな放浪と。あ、名古屋のコペンの親友を誘いました。
 八ヶ岳は、あの大雪の2週間後とはいえ避けられた雪はまだまだ残っており、いつもとは異なる表情ばかりでした。野辺山の国立天文台の見学コースは、これだけの雪が残る中でも公開していました(画像3、4番目)。直径45mの電波望遠鏡は、雪の中にたたずんでいたこともあって、いつもよりかっこよく見えたものの、どことなくその姿にくたびれを感じ、なぜだかそこに自分を重ねつつ、さてと頑張るかねと思ったりと、ちょっと不思議な気分に……。まぁ、そんな気分になってくると、もはや、そこからは無謀というか、暴走となりそうなのですが、どこかでブレーキが掛かっており、コペンの親友と別れた後は、長野県内のスーパーにて牛乳を求めて、……中略……、八ヶ岳を1周するに止めました。あちこちと立ち寄りながら距離にして200kmほどか。
 無謀なドライブではなく、定番を巡るドライブとなりましたが、なんでしょうかね、このふーっと落ち着ける感は……、なんてことを考えつつ、帰りは、山道の国道を走っていました。ただ、思い返してみれば、2週間前には、この国道で多くのクルマが立ち往生していたわけですから、自然に対しておごっちゃいかんのだなとつくづく思うわけで、今回のドライブのように自然から得るコトも多いわけで……、なんて、ちょっとダイナミックなことも感じたり。ということで、それを忘れちゃいかんとばかりに、こうして写真と文章を掲載したわけですが、誰かに伝えたいというより、自分への戒めとでもいいましょうか、忘れっぽいがゆえのメモ書きですな。ゆえに意味不明な内容となっていますがご容赦あれ。
 そうそう、カフェ花豆のある小海町高原美術館前は、写真6枚目のように雪が積み上げられていました。あとEVの充電ステーションもできていましたっけね。いちばん下の写真は、東山魁夷の「緑響く」で描かれている、あの池。新緑の季節や紅葉の時期に見せていた自然の力強さとは異なる、実測よりもわずかに長く感じる1秒が、とん、とん、とん、とん……、と流れているような風情、ニュートラル感にあふれる静寂だけがありました。

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