#794 天晴れ16インチなプジョー3008と、らしさにうっとりな5008。

 続いては、昨日にエンバーゴが解けたプジョー3008と5008。いずれも、フェイスリフトを行いつつ、ほかにもあれこれと手を加えていました。
 3008は大きく乗り味を変えており、動かした瞬間に、お、良くなっているじゃん! と声を出してしまったほど。導入当初のモデルは、SUV的コンフォードライド感よりも、スポーティさを優先し過ぎた感があり、もう少し言いますと、乗り心地に固さがありました。特に、日本仕様はスタンダードでも17インチ、上級グレードでは18インチを組み合わせていたこともあり、なおさらに。個人的にはSUVとてではなく、クルマとして、ちょっと固すぎやしないかと感じていました。
 で、今回の改良では、全てのグレードを16インチに正してきました。きつい表現ではありますが、まさにそんな感じ。もちろんタイヤサイズではなく、あれこれもあって、不快さを感じない乗り心地を手に入れています。個人的にはさらにストローク感を愉しませるようなフィーリングでもいいのでは? と思いますし、路面が荒れたところではバタバタ感が残っていることからあと少しのコンフォート感があればなとは思いますが……、って、そう、好みの問題ですな。サスペンションのセッティングとしてはひと世代前といった味付け。そもそも、サスペンションがかなりスポーティなセッティングとなっており、タイヤサイズの組み合わせ次第では、それが良くも悪くも大きく振れてしまいます。ですから、この16インチぐらいがいいバランスのように感じました。いずれにしても、上級グレードですら18インチ→16インチとした英断は、高く評価できる点ですな。
 一方の5008は、コンフォート感をしっかりと仕立てており好印象。シャシーのしなやかさをアドバンテージとしつつ、スポーティと呼べるハンドリングを組み合わせています。何よりポテンシャルの高い1.6Lターボエンジンのフィーリングを上手く使いこなしていまして、バカっ速にしていないその加減がとてもいい。まさに、多人数乗車モデルとはどうあるべきかを、しっかりと作り上げています。いやはや、いやはや、といった感じですな。
 今回の試乗会のメニューは、1.2L+ETG5+オートストップを搭載した208、2008、DS3、C3をメインとしつつ、そして、フェイスリフトを行った3008と5008でしたが、こうして乗り比べてしまうと、2008に採用されたパワートレインの新しさに魅力を感じます。しかし、質感という意味ではやっぱり1.6Lターボ+6ATのほうが上だなと思いますし、そこにクラス差を強く感じます。
 なんて書いていたら、ジュネーブモーターショーネタが……。108、いいじゃない。んー、しびれています。あ、シトロエンのカクタス、サイコーですな。

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