#711 チケット代は高いのだけど、まぁ、それなりの深さがある夜会の話。

 最初に書いておきます、右の画像は掲載するために、アフィリエイトが張ってあります。著作権の都合で、こうしないと画像を使えないものですから。別にクリックしてくれてもいいんですが、たとえクリックしても購入までたどり着かないと、こちらの収入にはなりませんし、だいたいクリックした人は何ら影響ありませんし。
 というわけで、中島みゆきの話。今回は夜会編。個人的には、途中抜けていたつもりが、実はほとんどを見ていたようです。で、好きなのは邯鄲と画像の今晩屋。たぶん、多くの方とは違った意見なんだと思います。で、先日、例の夜会総集編ならぬ、夜会工場を見てきたこともあって、昨夜、ふっと今晩屋を見直しましたが、やはり相当に練った作品で、おもしろい。世間一般では、複雑だ複雑だと言われるんですが、流れはかなり分かりやすく作られていると思います。
 以前にも書いたかな。その内容は、山椒大夫に出てくるあの不憫な4名は、それぞれにどんな想いがあったんだろう、って、それをストーリーにしたもの。だから、山椒大夫の話を押させえておくだけでいいわけで……、複雑に、深くを読み過ぎないことがキーかと思います。でも、よくよく考えてみると山椒大夫って、とっても、もの悲しい話ですな。さらわれて、生き別れて、痛めつけられて、盲目になって、いちおう再会は果たしますけどハッピーエンドとは違うような。まさに、ふんだり蹴ったりなストーリーだったりするわけです。
 ま、そんなことを思いながら、昨夜、久しぶりに通しで見ていたら、一夜がキーワードになって、109番目の除夜の鐘がつながって、幽霊が交差点で出会って、海に絵を描いて、天鏡へとたどり着くという流れが、とてもキレイに作られていることを、いまさらながらに再発見。そうか、だから、柄杓で、だから、水の底なのか、と。まぁ、夜会において、こういうおもしろさがあるのは、この今晩屋だけではないかと思いますが、そういう意味からも、とてもいい作品、演目だと思うわけですよ。
 この今晩屋は、何度会場へと足を運んだのだろうか。たしか、3列目だか、4列目で見た記憶もあるし。最初の時は、同行した知人が、ビールの飲み過ぎから、横でグースカと寝ていたのが印象的でしたけども。

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