#702 並列処理ができるように鍛えてくれた、中学校の社会の先生の話。

 最近、原稿を大量生産していてミスタッチが多くなったことが気になっていました。そもそも、キーボード入力は、矢野顕子嬢のピアノ弾き並みだと自負しておりまして、たとえば、よそ見をしながらなんてのはお手の物ですし、会話しながらも打てます。いや、最近では劣ってきましたけども。若かりし頃、編集部時代には、原稿書きをしながら、相談されたことに答えるなんてことをさらっとやってのけていました。
 ま、そもそもですね、って、話がずれていく。この、文字を書きながら(打ちながら)の並立処理ができるようになったのは中学校の頃の社会の授業のおかげです。いや、社会という科目は関係ないです。授業方法ですな。というのも、中学校の社会の先生が、黒板に一切文字を書かないという変わった授業を展開していまして、そうなんです、歩き回りながら語って終わり、つまり、生徒は懸命に聞きながら、ノートに書かねばなりませんでした。たしか2年間。それに従わないと……、というよりも、そもそも生徒指導担当で怖かったゆえに従わざるを得なかったもんで、自然と身についたというわけです。
 あの当時はなんでこんな授業なんだろうかと思ったものですが、今、振り返ってみると、並列的な処理ができるようになること、そして耳で捉えた言葉をノートに自らでまとめる能力を養うという目的があったんでしょう。おかげで、インタビューでも話をしながらノートを取ることができますし(といっても以前よりも劣ったけど)、キーボードを打ちながら会話もできるなど、今になっていろいろと役立っています。なのに、財布を忘れるのはなぜなのか? などと問わないように、そこの人。
 もちろん、あの授業方法に多くの生徒が反発しましたし、全く付いて来られない人もいたはずです。ちなみに、うちは公立中学校。あ、教職免許を持っている立場としての発言として。つまりですね、どう役立つのかを分かりやすく説明してくれていれば、もう少し、納得できたと思いますし、そこがあの先生の唯一のマイナス点だったのかなと感じます、今。
 で、なんだっけ、話は。長くなったので、次のアーティクルへ。

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