#661 裏表や矛盾があるのは現実だけど、それがあることを前提にしたくない、って話。

 本日はハリアーの発表会がありました。そう、復活です。すべてをレクサスRXへと移行することは難しく、消えるはずのモデルが復活と相成ったというわけです。たしかに、価格的な上昇は大きかったですし、あの頃と経済状況も違いますから。ハリアー復活にはそんな理由がありました。
 と、その仕上がりの話はおいといて。今日の発表会で、実はなんだかなぁが、ひっかかっていました。たしか、デザインの説明だったか、マーケティング的な話の時だったかに、皆、人は裏と表があり、違う一面を持っているもので、矛盾を抱えて生きており、そんな一面をハリアーにも表現した、と。ま、商品性としての捉え方と考えると、気にならないのですが、そもそも、なぜ、違う一面を持っていなければならないのだ、と、そんなところにひっかかってしまいました。皆、矛盾を抱えて生きていなければならないものなのかなぁ、と。いや、もちろん、皆、矛盾を抱えて生きていますが、それは仕方がないというニュアンスに、少しばかりのおや? を感じたのです。
 実は、今日は会場まで向かう電車であれこれと考えゴトをしていました。ハリアーとは関係なく。京王線から都心へと向かいつつ変わりゆく外の景色を眺めながら。で、その時の考えの結論としては、都会に住むということは、都会の生活に違和感を覚えてはいけない、ってこと自体がおかしいのではないか、と。そもそも、都会生活が正しいということが、おかしい、と。会社勤めについても、多数に倣わない、倣えないだけで、社会から脱落するかのような捉え方もおかしい。決して、多数が正しいわけではないんだな、なんてことを、考えていました。
 そう考えるとですね、矛盾を抱えて生きていることは、理想ではなく、そんなの解消したほうがいいわけです。つまり、矛盾を抱えて生きることに、矛盾を抱えてしまったと。
 そして、発表会の帰りの電車の中で、過去に右のようなタイトルを付けたことを思い出しました。その二面性はどちらも表、ってこれは、2世代目グランドチェロキー日本試乗会レポートのタイトルでした。このタイトル、実はすごく悩んだ覚えがあります。そもそも、タイトル付けは大の苦手でして、どうしたものかと思ったのですが、この型のグランドチェロキーは、海外試乗会で乗って、国内で並行輸入モデルに乗って、そして、正規輸入モデルに乗ってと、あれこれ深く知っていたこともあり、また、あれこれと想いもありましたので、ストレート過ぎるとは思いつつも、このタイトルを付けた覚えがあります。タイトルとしては、分かりづらいし、文字面もおもしろくなかったんですけども。ちなみに、99年のことでしたが、あの頃から、表と裏について、そんなことを思っていたんですね。なんとなくではありますけど。いやー、感心です、ほんと感心。と自分を褒めてみました。
 あ、ハリアーの話。後日、書きます。

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