#595 一日アクセル踏んで、景色を眺め、満足感にグデングデンになってしまった、話。

 早々に金沢を後にして、能登半島へ向かいました。先月に行ったばっかりだろう、またかい? と思われるかもしれませんが、またなんです。いや、前回は新潟へ15時までに行かねばならなかったので、なぎさドライブウェイだけ踏んでターンしましたが、今回は、なぎさドライブウェイ(画像右)を経由しつつ、先まで足を伸ばしてみました。ちなみに、今日のルートは、金沢から能登半島を走り、富山へ抜けて、そのままに乗鞍を越えて山梨まで。いうまでもなく今日もまた疲労困憊で、グデングデン。グダグダを超えたグデングデン。しかし、何をしているんだろうとは全く思わず、なんて贅沢なことしているんだろうと、満足感に浸っております。いや、ほんとに。景色を見ながら、いやー、スゴイね、いいね、をつぶやいていましたから。
 と言いながらも、能登半島は時間の関係から半島巡りはせず、今回は能登島を巡るにとどめました。そもそも能登半島そのものがユルユルという雰囲気にあふれていますが……、って、いやいや、ちゃんと表現しましょうか、能登半島は海だけではない里山感が強くある地で、その雰囲気たるや、まさにゆったりと表現したくなるもの。一方の、能登島は、さらに里山感を強めつつも、どこへ行っても海が近くにあるという、まさに、自然にどっぷり使っている感覚にあふれており、そこにはゆったりを越えたまったりとした空気感がありました(画像左)。つまり、とってもユルユル。すべて、ゴメンナサイと言いたくなるようなやられた感に打ちのめされました。
 もうちょっとゆっくりとしていたかったんですが、翌日は午前中に山梨県内で取材、午後には御殿場で試乗会があったので、早々に帰京……、しなかった。いや、午後1時には能登島を離れてはいたんですが、東京へは戻らずに、山梨県内に留まることにしました。そう、山梨を通過して、翌日山梨に再びいるということは、とっても効率が悪いんじゃないかって、気づきましてね。というわけで、帰らなかった。
 で、途中で気付いた。試乗会へ行くのに、カバンがないことに。旅行カバンを持っていくのはおかしいし、小さなショルダーで行くのもまずい。というわけで、富山のイオンに立ち寄って、靴下も買ってと、市街地を経由をしつつ、乗鞍へ向かいました。
 そもそも乗鞍ってのは、強い思い入れがある地域ではないのですが、思い入れがない地域というわけでもありません。取材でよく訪れましたし、よく通過していますし、乗鞍スカイラインがマイカーで走れなくなるというので、走り納めもしてきました。そもそも、安房トンネル経由ルート、つまり、狭いトンネルも、ワインディングも苦にならないどころか、愉しいと思ってしまうほどですし。まぁ、トラックとバスのノロノロは好きではありませんが。で、今回はそんな乗鞍を通過するのではなく、白骨温泉を経由してみることにしました。白骨温泉を訪れたのは、あの騒ぎ以来でしょうか、って、あの後に1度だけ行っているのかな。それにしても随分と静かでした(画像右)。紅葉前ですし、夕方だったし、何より連休明けの平日だったこともあるんでしょうか。そうそう、国道からのショートカットルートが随分ときれいになっていました。スノーシェードも立派なのが多かったし、あれなら冬でもアクセスできるんでないか? って感じになっていました。
 で、で、乗鞍高原ですな。そう、白骨から乗鞍ですから、またもスーパー林道を走ることになりましたが、路面のあれ具合やら、トンネルの雰囲気やら、あいかわらずでした。乗鞍高原は、日帰り温泉施設の湯けむり館を訪れました。やはり、連休後の平日ってこともあって、人気(ひとけ)がない、というか、あれ、温泉そのものがない。え? でも、駐車場には湯けむり館専用って書いてあるし、何故? どうした? どこへ行ってしまった? と思って振り返ると、新しい建物が。訊けば、今年の春に移転したそうで、施設は一新されていました。もちろん、きれいだったんですが、露天風呂が小さくなっていたことが唯一の残念かな。前のほうが雰囲気があって良かったなと思いつつ、新しい方は内風呂に大きなガラス窓があって、湯に浸かりながら、乗鞍岳を見られますから、いいのかな。もちろん、湯は変わらずでした。
 と、訪れた場所だけをピックアップして記してみましたが、実は、今日は、道中にすごくいい景色がたくさんありました。眺めているだけで、走っているだけで、幸せに浸れるような、そんな景色が。ただ、惜しいなと思うのは、話し相手がいないことでしょうか。仕方ないので、ツイッターでつぶやきまくろうかと思ったのですが、やはりその場を共有している人と話をするのか、それとも場にいない人に向けて発信するか、では、記す内容も違いますし、想いも異なるものです。そうなんです、やっぱり、そういうことなんです。

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