#576 スピード域が高くなると一気にその真価を発揮する、ゴルフ7。

 さてはて、ゴルフ7(ハイライン・1.4L)の続きを。まず#575にて書くのを忘れましたが、高速走行での燃費は最終的には平均27km/Lでした。#575の写真では33km/Lとなっていますが、あれは条件が良かった時のもの。あの後、トラックにあおられたり、遅いクルマを抜いたり、上りがあったりと、無理をせず流れに見合った走りをしつつの結果、27km/L。かなり優秀だと思います。ちなみに平均速度は73km/h。ずっと一緒だった先行車がこんな速度だったもので。まぁ、7速でいちばん低い回転域を保って走るにはピッタリだったんですが、現実的ではないのかな。って、法規違反ではありませんけども。
 #575では、マイナス面ばかりを並べましたが、総じて、ゴルフ7は好印象なクルマであることは、試乗会の時と何ら変わっていません。まぁ、随分とコンフォートになってしまったなとは思いますが、クラス感が上がったと考えると、すべてを受け入れることができます。では、このハイラインの真価はどこにあるのか、って話になってくるんですが、現時点ではコンフォート感よりも、スポーティさにあったような気がします。というのも、シャシーのポテンシャルはハイスピード時に一気に顔を出すといった感があるものですから。たとえば、ワインディングでは、どこまで入っていくのかとばかりにインをつきますし、これまで以上にリアサスのしなやかさと踏ん張りに感心します。路面変化がなだらかなシーンでは、タイヤの接地感が豊かすぎますし、シャシーの動きにもううっとりといった感じで、あえて動かしたくなる、そんなテイストにあふれています。ただし、これらはスピード域が高いところでの話。まぁ、これはスポーツカーでは当たり前の公式ですが、やはりゴルフですから、もう少し低い常用域でもそれを感じさせて欲しかったなとは思います。あ、グレード名がハイラインだからいいのか。まさに、そんな感じですな。
 ゴルフ5から特に強められた、リアシートの快適性はさらにブラッシュアップされた感があります。そのシートポジションがプジョーの4シリーズ的と表現すると、あっちから、こっちから非難を受けそうですが、まさにそんなテイスト。座ろうとするとすっと腰を深く落ち、足先を自然と前方へと置きたくなるという、リクライニング不要のままにくつろぎたくなるポジションを与えています。また、インテリアも好き嫌いはあるでしょうが、分かりやすいアッパークラス感が表現されています。少なくともゴルフ5オーナーからすれば、その変わりすぎた感は、まさに劇的と表現したくなるほどです。
 というわけで、あれこれはありますが、いいクルマには変わりありませぬ。あとなんだっけかな、思い出したら、また、書きます。そうそう、コンフォートラインもロングインプレッションしたほうがいいですな、こりゃ。また、これもそのうちに。

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