#560 存在を予告しても、嫌みを感じない、BMW・MINIの戦略。
BMWのMINIですけどね、バリエーションを増殖させて、これでひと段落かと思わせつつも、早くも次の一手を打ってきました。ベースをフルモデルチェンジするという予告です。これで、完全にMINIというサイクルを作り上げてしまいましたが、まぁ、その話題を途切れさせない戦法と、オドロカシという手法は、愉しくもあり、おもしろさがあると思います。その新型は11月に発表だそうで、さらにワールドプレミアは東京モーターショーだとか。これだけでも東京モーターショーの盛況ぶりが見えてくるかのようですな。
それにしても、近頃、新型車の存在をかなり早めに発表してしまうケースが多いような気がします。それだけ商品に対して、新鮮さとスピード感が必要とされ、そしてお客さんを先に抑えておきたいことの現れなんでしょうけども。最近では、フィットも早々に詳細が公開されていますし、ハリアーもスタイルが発表されています。新型MINIは、夏を超えて、秋を通過した、初冬の話ですから忘れてしまいそうと思うんですが、まぁ、これだけ早めに告知しておかなきゃいけない理由というか、スケジュールというか、戦略があったんでしょうな。ただ、それはフィットやハリアーとは違う理由のような気がしますし、たぶん、デビューまでにも、まだまだ何かやらかすでしょう。
ところで、MINIのフルモデルチェンジの話をすると、もう? と誰もが感じるはずですが、振り返ってみると現行型がデビューしたのは06年であり、もう6年が経過していました。なのになぜ、まだ新しいと感じるか。って、それはこのバリエーション増殖戦略によるところが大きい。矢継ぎ早に新型としてデビューしましたから、いつまで経っても新型と感じるのは自然なこと。というか、それもまたMINIの戦略。しかし、それを嫌みに感じないし、MINIの戦略のあれこれもおもしろさがあって、ワクワクしてしまうし、次に何がくるのかを期待してしまいます。
考えたら、早出しというプロモーションは、Mac Proもそうでしたっけね。なんか、MINIに同じテイストを感じます。