#553 いいとか、愉しいとか、買い! を超えていた、フォード・クーガ。
いきなり、結論。とんでもなくいいです、想像以上にいいです。何がいいのかって、フォードのクーガです。と、訳の分からない表現をしてしまうほどにいいのです。クルマとして良さはもちろん、SUVとしての作り方も絶品。そう、絶妙じゃなくて絶品で逸品。もう、いやはやとか、そんなのを超えてます。
で、何がいいのか。何かが尖っているのではなく、すべてがハイレベルで、そしてバランスしています。たとえば、シャシー。タイヤを路面に接地させることを最優先したセッティングは、いわゆる路面に吸い付いている感にあふれています。ストローク感ではなく、ストローク量を感じさせて、その吸い付きレベルを絶妙のダンパーの減衰力を持って表現しております。バウンドもリバウンドもまさに的確かつ適切であり、シャシーの動きに美しさがあるといった感じで、もはやうっとりしてしまいます。そう、つまり揺れますのでフラット感という面では乏しいのかもしれませんが、いうまでもなく、突き上げ感などなく、路面からの衝撃はすべてサスペンションで吸収し、キャビンへは嫌みなゴツゴツ感など伝えてきませんから。そして、ハンドリング。電動パワーステアリングになった分、オンセンターや戻しにおや? が加わりましたが、正確さにあふれていたこと、シャシーの動きに連動していること、あれこれあって、そんなの気にならない、気にしたくないレベルになっています。
ロールや荷重移動がこれまた美しい。消えていませんというか、消していません。この動きがあるから、ドライビングがおもしろいといった感じでしょうか。姿勢をすっと作って、コーナーへと飛び込む。で、粘るサスを感じながら、シャーっと駆け抜けていく。もう、うっとりといった感じです。
で、で、エンジン。1.6Lターボはパンチという表現の手前のトルク感にあふれていて、もうこれがいいのなんのって。中回転域でのトルクの出し方といいますか、盛り方はとても上品。トルクのフラット感をこれでもかと表現しています。だから、使いやすいし、パワーの面でも愉しさにあふれていました。ターボラグが気になるところもありますが、まぁ、気にしたくないといった感じ。
で、で、で、ブレーキ。もう、なにさこれ、といったレベル。踏み込み量に応じてまさにリニアに制動力が立ち上がりますし、そのタッチのまた美しいこと、きれいなこと。少し深く踏み込めば、4輪がすーっと沈み込む感があって、もう、ブレーキすら気持ちいい。
と、書き出したら、止まらない。ほかにも4WDの制御もきれいですし、シートの座らせ方もさすが。リアなんて、センターであっても座らせようとポジションを作り上げていますし、リクライニングを許したとしても、その必要性がないことを分からせてくれています。さすが。
このクーガは、SUVのネガとされているいわゆる緩さを消し去ってはいません。むしろ、あえて残しながら、クルマとしてレベルの高いものを作り上げています。今のところ、これに敵うSUVはないと思えるほど、その仕上がりはすばらしいものがありました。価格帯が違うからとか、オフローダーとか、欲しいか欲しくないかは関係なく。クルマとして、SUVとしての、客観的な評価の話ではありますが。唯一の弱点は、その走りを表現しにくいこと、伝えにくいことでしょうかね。
で、何がいいのか。何かが尖っているのではなく、すべてがハイレベルで、そしてバランスしています。たとえば、シャシー。タイヤを路面に接地させることを最優先したセッティングは、いわゆる路面に吸い付いている感にあふれています。ストローク感ではなく、ストローク量を感じさせて、その吸い付きレベルを絶妙のダンパーの減衰力を持って表現しております。バウンドもリバウンドもまさに的確かつ適切であり、シャシーの動きに美しさがあるといった感じで、もはやうっとりしてしまいます。そう、つまり揺れますのでフラット感という面では乏しいのかもしれませんが、いうまでもなく、突き上げ感などなく、路面からの衝撃はすべてサスペンションで吸収し、キャビンへは嫌みなゴツゴツ感など伝えてきませんから。そして、ハンドリング。電動パワーステアリングになった分、オンセンターや戻しにおや? が加わりましたが、正確さにあふれていたこと、シャシーの動きに連動していること、あれこれあって、そんなの気にならない、気にしたくないレベルになっています。
ロールや荷重移動がこれまた美しい。消えていませんというか、消していません。この動きがあるから、ドライビングがおもしろいといった感じでしょうか。姿勢をすっと作って、コーナーへと飛び込む。で、粘るサスを感じながら、シャーっと駆け抜けていく。もう、うっとりといった感じです。
で、で、エンジン。1.6Lターボはパンチという表現の手前のトルク感にあふれていて、もうこれがいいのなんのって。中回転域でのトルクの出し方といいますか、盛り方はとても上品。トルクのフラット感をこれでもかと表現しています。だから、使いやすいし、パワーの面でも愉しさにあふれていました。ターボラグが気になるところもありますが、まぁ、気にしたくないといった感じ。
で、で、で、ブレーキ。もう、なにさこれ、といったレベル。踏み込み量に応じてまさにリニアに制動力が立ち上がりますし、そのタッチのまた美しいこと、きれいなこと。少し深く踏み込めば、4輪がすーっと沈み込む感があって、もう、ブレーキすら気持ちいい。
と、書き出したら、止まらない。ほかにも4WDの制御もきれいですし、シートの座らせ方もさすが。リアなんて、センターであっても座らせようとポジションを作り上げていますし、リクライニングを許したとしても、その必要性がないことを分からせてくれています。さすが。
このクーガは、SUVのネガとされているいわゆる緩さを消し去ってはいません。むしろ、あえて残しながら、クルマとしてレベルの高いものを作り上げています。今のところ、これに敵うSUVはないと思えるほど、その仕上がりはすばらしいものがありました。価格帯が違うからとか、オフローダーとか、欲しいか欲しくないかは関係なく。クルマとして、SUVとしての、客観的な評価の話ではありますが。唯一の弱点は、その走りを表現しにくいこと、伝えにくいことでしょうかね。