#542 装備は、その有無だけではなく、使えるか否かを伝えられるか。
ボルボV40は、R-Designゆえの走りだではなく、そもそものスタンスというか、思想が異なることを強く感じました。なんていうんでしょうかね、知ってはいたけど、改めて認識させられたとでも言いましょうか。まぁ、分かってはいなかったってことであり、それは広く一般に、このモデルのよさを伝えるためのキーになるのかな。そんなことを思って、書いておきますが。
たとえば、車線逸脱警告機能(レーン・キーピング・エイド)ですが、ただ警告するだけではなく、ステアリングの修正も行います。って、そりゃ、多機能だこと、と思われるかもしれませんが、実はこれがとてもいい。いや、そのフィーリングもありますが、それ以上に使えるというシーンに出会いました。夜、強い雨に出会ったんですが、そういう時ってレーンを認識しづらくなるじゃないですか。まさに、どこを走っているんだか分からなくなります(画像上)。ところが、そんなシーンでも、しっかりと車線を認識し、そして逸脱しそうになると修正を行ってくれるのです。こういう時は、警告してくれるだけでも十分に助かるのですが、修正まで行うので、まさに安心していられます。たかが修正、されど修正といったところ。警告だけしてくれても満足度は30点に止まりますが、修正を行うことで、行うだけで満足度は100点へと引き上げられるものです。
あとは、BLIS(ブラインドスポット・インフォメーション・システム)。これは死角になりやすい後方側面にクルマがいることを知らせてくれるシステムですが、以前よりもかなり進化しておりまして、昼間はもちろん、夜間であっても、煩わしくないレベルに仕上がってます。下の動画は、その様子を録画したものですが、その点滅からタイミングに至るまで、これなら使えます。ってか、欲しいと思ってしまいました。そう、この手の機能は、使えなければ意味が薄れてしまうものです。ACCもそう。ただ、装備されているだけではなく、使えるか否か。そこをどうアピールするか、どう表現するか、各メーカー、インポーターの見せ所だと感じました。って、それはうちら、伝える側も同じ立場です。