#512 本質を求めるとスポーツ仕様に誘導される、日本のクルマ選び。その1

 知り合いが新型車を購入することになり、条件を聞きつつ、あれこれと見合うモデルを探しました。自分の好みは捨て去り、使い方や求める装備をベースにして。そしたらですね、やっぱり、日本で販売されているクルマの矛盾にぶつかりました。やっぱり、おかしい。携帯電話の料金プランと同じくらいおかしいと感じました。というか、これだと、勧められません。
 たとえば、フォレスター(上の装備表)は、本革シートを選ぼうとすると、18インチになってしまう。それは、まさに強制と言わんばかりの組み合わせ。いや、本革シートそのものの本質がですね、スポーティならばそれも納得できましょう。でも、本革シートとスポーティは必ずしもリンクしません。18インチの乗り味が、質感あふれるものという前提ありきだったのかなとフォローしたくもなりますが、たとえば、冬寒い地域ではスタッドレスタイヤのことも考えなければなりませんから、云々。んー、見た目よりも本質で選ぼうとしている人を遠ざけてしまう、このスタンスは、自らの商品力を自らで貶めしまっているんだなと思うと、とても残念で仕方ありません。特にフォレスターは、クルマがいいだけに。
 長くなったので、#513へ続く……。

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