#508 レクサスっぽいではなく、レクサスの目指す先にいる、ゴルフ7。

 ゴルフ7って、そんなにいいですか? と、何人かから訊かれましたが、その質問には、皆の評価がとてもいいのですが、それは本当なのですか? という意図が含まれています、たぶん。というわけで、いいです。ハイラインはなんとも表現しがたい、良さにあふれています。それは、価格なりという価値基準を超えたところにある良さと、いっても言い過ぎではないような。って、言い過ぎか。ただ、その良さを伝えようとする時に、わかりやすい比較や表現がないため、なんともかんとも言い切れず、歯がゆさだけが残っています。で、あれこれ考えました。どう、表現したら伝わるのかを。
 そもそも、この乗り味、何かのテイストなんですが、それがなんだか分からず。正確さをベースとしながら、精密感にあふれ、そして静寂性がありながら、ハンドリングが優秀、で、乗り味もコンフォート感にあふれていて、キャビンにおける居心地の良さも強くあると。正確さやハンドリングといえば、BMWなんですが、ゴルフには雑味がないですし、静粛性や精密感といえば……、で、そこで気づきました。レクサスが目指している乗り味に似ていると感じました。そう、目指している乗り味。到達はしていない、乗り味です。
 精密さに通じる静寂さを表現し、そこから外れることのないダイナミックさを加えた、そんな乗り味。タイヤの存在を感じさせないのに、接地感がしっかりとあるという、あの不思議な感じ。BMWとも違う、メルセデスベンツとも異なる、そんな乗り味ですな。いや、互いのベクトルは少し異なった方向性もありますが。で、かなり個人的な意見ではありますが、新型ゴルフを前にいちばん悔しがっているのは、レクサスではないか、と勝手に思ったりします。
 言い過ぎですかね、言い過ぎですね。失礼しました。あ、ここでいうゴルフは、ハイライン限定の話です。

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