#507 そこそこ売れる要素のある、BMW3シリーズグランツーリスモ。

 今回はかなり早くの日本上陸となりました、BMWの3シリーズグランツーリスモ。MINIだけではなく、BMWのバリエーション展開は、やり過ぎ、行き過ぎ感を覚えるんですが、乗ってみると、なるほどね、これありだなやと納得させられるのが、最近のオチ。たとえば、MINIペースマンなんかが、いい例かと。といいつつも、5シリーズグランツーリスモは、おや? が多かったか。まぁ、日本においては、って前提あっての話ですが。ゆえに、中古車相場は暴落気味で、少々距離がいってる車両ならば、半額以下もちらほらと。
 そんな話はさておき、3シリーズグランツーリスモですな。3シリーズは、クルマ作りをされている方々からは、良くも悪くもベンチマークにされているモデルですが、オーナーの声を聞いていると、やはり広くないことを訴える人もちらほらと。確かに、シートに座ると狭くはないんですが、広くはない。ならば、ステーションワゴンがあるじゃないかと思われるかもしれませんが、実は全長はセダンと同じであり、ゆえに、ワゴンとしての価値は、国産モデルほどではなかったりもします。
 何へと導こうとしたんだっけかな。えっと、そうそう、そういうわけで、ホイールベースストレッチ版のリムジンがあったりするわけですが、そこにグランドツーリングというコンセプトを強くアピールしたモデルとして、このグランツースモを作り上げてきました。
 見かけや見た目をついつい重要視してしまう、日本において、このモデルが売れるかどうかは、5シリーズのグランツーリスモの販売台数をみていると、あまり期待できないかなと思いつつも、この機能性、利便性を考えると、すごくいいモデルだと思えてきます。それは、3シリーズセダンに対して、あと少しの部分上手くが作り込まれていることに尽きます。スペースはもちろんですが、ヒップポイントを上げつつも全高を1510mmに抑えていることが、かなりのアドバンテージのような気がします。で、ハッチバックスタイルを採用。この開口部の広さは、ステーションワゴンとは異なる使い勝手のよさがあります。振り返ってみれば、過去に日本にも5HBがありましたっけね。個人的にはスタイリングまで含めて、とても好きでした。ちなみに、欲しかったのはアスティナでしたが。
 で、なんでしたっけ。ゆえに、少々のボディサイズ拡大は仕方ないんですが、導入にあたって、日本で売れるか売れないかのキーは、販売価格かなと思っていました。ら、ツーリング比+23万円。プラスαの価値を考えると、いい落とし込みだと思います。ただ、惜しいのは、ディーゼルを導入しなかったこと。BMWのディーゼルがこれだけ勢いづいているのに、何故に? といった感があります。あのディーゼルの質感こそ、GTテイストに見合うのに。まぁ、きっと、しらっと、追加されるんでしょうけども。
 というわけで、乗る前に感じたこと、あれこれでした。試乗記は、来週の試乗会後にまた。ちなみに、タイヤサイズが大きくなっていますけども、乗らずしていいだろうとの妄想は、いつもと変わらず。あ、まさか、1シリーズグランツーリスモとか、出さない、か。いくらなんでも。

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