#462 行間を3ポイント広げた理由と、昨今の出版物の字面のあれこれ。

 気がついた方は鋭い、というか、出版に携わっているなら気づかないとまずいのかな。ここ、本文の行間を広げました。文字サイズ12ポイントに対して行間を24ポイント(もちろんこれも)に。これまでは21ポイント(右画像)でしたが、なんかごちゃごちゃした感じがイヤで、思い切って1ライン(12ポイント)分を開けることにしました。書体もあってパラパラ感があるかなとは思いますが、まぁ、すっきりした感じはあるのではないかと思います。
 最近の出版系印刷物を見ると、その全体デザインの以前に、字詰めがきちんとできていない作品を見かけます。えっと、ご存じない方のために説明しますと、文字と文字の間は均等ではなく、文字のカタチによってその間を詰めるという作業をすることが当たり前となっていました。これは、DTP以前の話ですが、DTPになって作業しやすくなったはずなのに、そこまで細かに作業しなくなったのは、やはり字面を追うという専門職(写植屋)が消し去られてしまったからでしょうかね。
 字詰めもそうなんですが、そもそもエディトリアルデザイナーのセンスも変わってきたのかなと思うことがあります。古くさい話ですが。たとえば、ストローク(1行に入る文字数)。次の行を探すことがない、すっと視線を移せるのは、1行当たりの文字数は23文字ぐらいが限界だと教わりました。それは横書きでも、縦書きでも。あれ、それなら、ここってひどすぎやしないかと思うのですが、まぁ、たしかに、そうなんです。最大で、1行で54文字という設定にしており、実は読みにくいなと思っています。でも、webだと、やはり文字数を少なくすることは難しく。
 あとは、「…」もそうですな。編集業界では、これを三点リーダーと読んでいるんですが、これを2つ入れて「……」とすることが基本となっています。しかし、最近では1つってのを見かけますし、それこそ「」の使い方も、あれやこれや。
 まぁ、細かい話はさておき、本を語る上で、文字の並びも大切なことだと思います。そこにも、手元においておきたくなる本たる理由があるような気がするのですが。
 って、なんか、すごい無理矢理な結論。あとで修正しましょうかね。

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