#460 センスが合う仲間がいてこそ、良質な作品が生まれる、ってな話。

 最近、ラフまで書く仕事が増えましたというか、増やしました。まぁ、編集を経験していますから、何のことはないのですが、ライターという立場で、その作業まで手を出すかどうかはまた別の話。理想は、編集者が担当することなんでしょうけども、現場に編集者がいない取材の場合、ラフ書きはやはり現場にいた者がするべきだと思います。手渡した材料と現場の説明だけでは、やはり現場を表現しきれていない構成になってしまいますから。いや、取材前に完璧なラフが仕上がっていて、それに合わせた材料を集めてくる場合は違うでしょうけど。
 そして、現場にいた者が考えていたのとは違う構成になってしまうと、そこに流し込むべき文字を書く作業は、はっきりいって辛い。いや、書けなりますし、無理矢理書いたとしても、全くもってつまらない文章に仕上がってしまいます。ということから、ラフ書きを買って出ることが多くなったというわけです。いや、編集者がダメとか、デザイナーがセンスないとか、そんなことを言っているのではありません。
 やはり、クリエイティブという作業は基本はひとりですが、そこにほかの人が関与することで、ひとりでは想像もつかなかったような大きな変化が、乗算というスタイルで起きるものです。ゆえに、互いのセンスが、相対的にプラスとマイナスに振れている場合、作品はマイナスになってしまうもの。さらに、そこにマイナスを掛け合わせればプラスになるかどうかは分かりませんが……。もちろん、テイストは違っていてもいい。センスが合う仲間、これこそクリエイティブに不可欠なことのひとつだと思うのです。

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