#450 エンジン、装備を自在に選べる自由度と、わかりにくさが同居するN one。

 取材でN oneを借り出しました。インプレッションメインではなく、撮影メインだったので、売れ筋という赤ボディ・黒ルーフ、で、プレミアム。エンジンはたまたまターボですから、グレード名はプレミアムツアラーになりますな。いい意味でのやんちゃさがあることも、このモデルのポイントとなっていますが、いかんせん、まとまり切れていない感を覚えたりもしました。試乗会の時はあまり感じなかったのですが。
 そもそも、このn one、ターボとNA、スタンダードとプレミアムと、その組み合わせの自由度が高く、高く、高く、高すぎて、自分でもクルマを理解しようとした時に、一瞬、何が何だか分からなくなってしまいました。なんでも選べるという選択肢の多さは、時に戸惑いを生むという、まさにシーナ・アイエンガー教授の言葉そのままですが、まさにそんな感じ。とは言いながら、クルマにおいては、この選択できる幸せは大賛成でして、では、なぜ、混乱したんだろうと、あれこれ考えたら、なんとなくわかりました、あれです、グレードありき、だから。いや、結果、グレードなんですが、輸入車のグレードはここまで戸惑いがありません。
 たとえば、まさに仕様が多すぎるBMWの3シリーズなんて、エンジンはガソリン2、ディーゼル1、ハイブリッド1と合計4機種で、トリムラインはスポーツ、モダン、ラグジュアリー、で、レギュラーの4つ。でも、わやくちゃにならない。それは何故か。エンジンはこれにする、トリムはこれにする、結果これになるというアプローチゆえにそこには分かりやすさ、納得しやすいさがあります。海外の自動車メーカーのホームページでは、自分のクルマを作るという感覚で仕様を選んでいくのですが、まさにあれこれと選ぶ際の順序に見合っているのだと。ただそれだけのことかなと思いましたが。結果、グレードという構成は同じなんですけどね。
 あ、肝心なN oneについてのあれこれを書く間もなく……。とりあえず、いったん切ります。

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