#447 ディーゼルを読み解くキーは、スペックではなく、フィーリングって話。

 日本でもディーゼル車が増殖し始め、注目度も高まりつつありますが、やはりそこには無理があるような気がします。って、普及が無理なのではなく、実用性と演出を取り違えていやしないかって意味合いで。まぁ、なんとなくは書いていますから、お気づきの人もいると思いますが、たとえば、CX-5は考え方やらコンセプトはとてもいいんですが、結果、トルクにしてもフィーリングにしても、シャシーにしても、行き過ぎ感だけが先走ってしまっている感があります。で、どうしても気になってたのが、そのフィーリング。ターボ付きであってトルク変動が強く、結果、ギクシャクを煽るシーンがあり、爽快な気分に浸らせながら、突然、現実へ引き戻されるかのような、あと少しがあるのです。このエンジンのフィーリングについては、エクストレイルにも言えることです。
 最初は小排気量ターボだし、こんなもんかなと思っていましたが、やはりヨーロッパ勢のディーゼルに乗ると、こんなもんでは良くないことが分かりました。まぁ、追いつけないところではあるんでしょうけど、どうにかしなきゃいけないところでもあります。そんな中、デリカD:5に追加されたディーゼルに乗ったらば、そのフィーリングを上手く仕立て上げていて、おや、と思ったらば、日本仕様にしてあるとのこと。タービンまで小型化して。
 あれこれ、いろんな人に話を聞いたところ、そもそも、ヨーロッパ仕様のディーゼルは、相当な高速域(日本の法定速度を超えるところ)をターゲットとしているようで、そのためにああいったフィーリングになっているのだと。もちろん、その速度域での燃費もちゃんとみているそうで……。って、つまりですね、そのままに日本へ持ってきても、以下略。
 と言いながらも、先のCX-5の開発陣は気付いていまして、アテンザで修正しつつ、根本的な策を練っているようですから、あと少しの時間が必要なのかもしれません。なんて思いながらヨーロッパのサイトを眺めていたら、あるじゃない、150psのディチューン版が。CX-5だけではなく、エクストレイルにもある。ただ、ハイパワーモデルを出してしまった後ですから、いまさら出力を下げるわけにもいかんのでしょうな。  写真は、CX-5のスチールホイール仕様。って、スチールホイールだよね、これ。サイズは17インチらしいんですが16インチに見える。個人的には、19インチよりも、こっちのほうがバランスが取れてる気がします。

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