#444 おまけではなく、ミニにはかかせないモデルだったミニ・ペースマン。

 これで、7車種目なんだそうです。ミニ。もはや何が何だか分からなくなってきました、で、今回はペースマン。クロスオーバーモデルのプラットフォームをベースに、クーペスタイルをデザインしたというなんともかんともなモデル。しかもドアは3枚なのに、ミニシリーズの中ではもっと高い価格帯で、クーパーSの4WDは400万円が目の前に迫っています。デザインスタディとしてはとてもおもしろいんですが、その存在価値やら性能の落としどころが分かりませんでした、乗るまでは。そう乗るまでは。ところが、乗ったらとてもいい。ミニらしいゴーカート感をベースにしながら、ミニ・クーペに似ていると思われるかもしれませんが、これが似ていない。あっちは尖った感がありますが、こっちにはSUVテイストをベースにした緩さがあふれています。そこに、3ドアというスペシャル感が加えられていまして、だから、ミニ・クーペとは似てないと。
 試乗したのはクーパーとクーパーSの4WD。クーパーは、NAながらも中回転域トルクの豊かさとアクセル開度との見事なリンクはもちろん、ミニらしさがあふれていて、もう、感服。ところが、試乗したのは標準タイヤではなく、オプションの17インチ。まぁ、振り返ってみれば、路面からの衝撃の吸収に対してほんのわずかな、ほんとにわずかな不満はありましたが、そんなことは全く気にならず状態でしたから、これもまたBMWマジックなのでしょうな。一方のクーパーS(画像左)は標準よりも2サイズアップの19インチという、まぁ、とんでもない組み合わせになっていましたが、これが許せてしまうという、なんともかんともなフィーリング。もちろん、マンホールやらの凹凸でも、見事なまでのドタンッ! を披露しますし、グリップ感も高すぎる印象があるのですが、シャシーがこれをしっかりと受け止めていて、バランスの範囲内。んー、恐るべしBMWと感じたのでした。
 このミニシリーズもこれで完結であり、ひと段落かと思いきや、ベースのミニ(3ドアハッチ)がぼちぼちフルモデルチェンジ。この、話題性が途切れない、途切れさせない、と言いますか、飽きさせないところにも、いい意味でのミニらしさを感じたのでした。そう、そこにはクラウンの話題性とは、本質的に違う何かがあるのかな、とも。
 あ、そういえば、買いのモデル云々、このミニシリーズを入れていなかった。そのうちに書き直しましょうかね。

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