#442 買ってもいいという前提付きな、ヨシダオススメなクルマ(その3)。

 こういう話をすると、自然と国産車が外れてしまうのですが、これは意図的ではなく、そこは確実な違いがあるからで……。まぁ、価格で勝負すれば、燃費で語れば、国産車も土俵にあがってきますが、絶対的な性能という観点からすると、不足があることは否めません。でも、その一方で、ここであれこれ褒めていることもあります。そのあたりの理由、その1、その2でピックアップしなかったのかを含めて、云々。
 まず、CX-5(#358)の件。クルマとしてのレベルは高く、ディーゼルエンジンの存在を含めて買いの要素はあれこれとあります。が、しかし、コンセプトを表現しきれていないところがあり、それが自分にとってはマイナスとなっています。逆にいえば、今、買うのではなく、待てるなら待ったほうがいい、と。それはディーゼルエンジンのフィーリングと、19/17インチのどっち付かずな乗り味の件ですが、同じプラットフォームをベースとしたアテンザ(#422)が、この件をクリアしていますから、CX-5でもやがて云々は明らか。そういう視点からすると、イチオシの手前に止まってしまうのです。では、アテンザはどうかという話になりますが、あと少しはあるものの、イチオシに入りますな。すみません、あっちで書き忘れました。
 で、フォレスター(#405)の件。SUVであることはさておき、クルマとしての完成度はとても高く楽しめるハンドリングとはなにかをバランスをもって作り上げ、ターボモデルやらでもそれを破綻させることなく表現していました。それが一番わかりやすいのが、ボトムのMTモデル(価格を含めて)。そう、X-MODEやらアイサイトやらのギミックなしでも価値がある、つまり、ベースからしっかりと作り上げられておりまして、そんなところがとてもいい。そして、そういったスタンスに、スバルのこれからを想像し、ほっとひと安心したりもしましたが。で、そのスバルといえば、レガシィはどうなのかって? あの世界観を否定するつもりはありませんが、フォレスターで示した方向性がやがては……、と考えるとイチオシとは言い切れないかと。すみません、正直過ぎて。
 個々のモデルという観点を少し外すと、トヨタが大きく変わりつつあることを挙げておかねばなりません。とは言っても、モデルによっては演出感に頼り過ぎの面が感じられますが、全体的には作り込みの面で、あれやこれやとブラッシュアップを感じます。中でもカローラは、マジメに作り込みすぎた感があって、逆にトヨタらしくない分かりにくさにあふれていたほど。新型パワートレインも魅力的でしたが、個人的にはキャリーオーバーした1.3Lが好印象。これはベースからの作り込みがなせる技であり、そこに変わりつつあるトヨタを感じました。もし、この1.3LにMTがあったら、あえて外すという意味合いからそこに価値を見いだして、イチオシになった可能性もありますが。
 で、日産・ノート。1.2L+スーパーチャージャーで作り上げた走りは価格以上であり、そこにイチオシの理由があります。ただ、乗り味最適な速度域設定が高過ぎること、悪い意味で3気筒を感じさせてしまうところが、惜しいかと。やがて改良してくることは見えていますので、CX-5同様の期待感がありますな。あとは、って次から次へと思い出してきましたが、最近書いた三菱話もありますし、ホンダの確信的な革新性もそうだし、スズキやダイハツの軽乗用車への入れ込みようからも、イチオシモデルはあれやこれやと思い浮かんできます。と気付けば、3シリーズもジュリエッタも抜けてる。
 まとまらなくなってきたので、イチオシネタは、ここでいったん途絶えます。そうそう、いずれにしても、今現在という前提がありますし、カーオブザイヤーでの選考とはまた違った観点で書いていますので。

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