#390 閉めたから始まった、見方を変えられた、2012年後半戦、ってな話。

 今年を振り返ってみると、って、まだ振り返るには早いんですが、いろんなことがあったような気がします。それは新しい始まりを感じさせるものばかりでしたが、そのためにクローズしたことも多かった。まぁ、閉めたから始まったとでも言いましょうかね。ただ、分断というよりは、次へのステップという意味合いであって、いわゆるマイナス的なEndingではないとでも言いましょうか。
 この連休に今年の八ヶ岳の締めくくりとしてcafe花豆を訪れました。夕刻が近づく頃には外気温は0度を下回るような寒さでしたが、cafe花豆は相変わらず、何もかもが相変わらずでした。それは変わっていないという意味合いではなく、何かがある、でもベースは変わっていないという意味合いの相変わらず。ホールには見知らぬ人々がそれぞれのテーブルに座り、ご主人の語りかけがお客さんの緊張感を緩め、やがてオドロキあふれる美食が運ばれくるとふっと心緩み、そして、そして、味わいながらの会話に心地よさを感じ取れるようになると、そこに何か発見というか出会いというか、何かが生まれる、と。これが、いつもと変わらない、けれども、何かしらそこには新しいことがあふれてくるという、cafe花豆流の相変わらずなのです。
 今年は、少しのお手伝いしかしませんでしたが、逆にお客さんになったことで、少しばかり忘れていた訪れるという楽しさを思い出せたような気がします。楽しいことがあると、いつの間にか裏方になってしまうのが常で、気が付いたら楽しませる立場になっていることが多いかな。たまにはこういう楽しませていただく立場を愉しむというのも、いいもんだなと思いました。
 写真の手作りハムの美味しさそのものはいつもと変わらずでした。でも、自分の感じ取り方が大きく変わっていることを認識しました。レイヤーになっているかのように深く込められたストレートな想いを、それぞれにことこまかに感じ取ることができましたから。なんてことを偉そうに語れるのも、今年の夏、八ヶ岳に常駐しなかったからなのかな、と。八ヶ岳に限らず、今年の後半、特に11月になってから、こことあそこが繋がっていたのかとか、だからこうなったのか、という“なるほどね”が多くありました。

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