#384 とても良く練られていた日産ノート(2013年次RJCカーオブザイヤー最優秀賞)。

 最近、クルマのことをあれこれ書いていますが、1台、書いていないクルマがありますな。そう、書くべき、触れるべきなのに、触れていないクルマ。日産・ノート。いや、意図的にではなくって、単に写真を撮っていなかったからだけなんですが。というわけで、今日、撮影したので、少々書きましょうかね。あ、あらかじめ言っておきますが、2013年次RJCカーオブザイヤーでの採点に直接つながるコメントではありませんので、あしからず。
 ホンダのNシリーズもよく練られたクルマだとつくづく感心していますが、このノートも相当に練られたクルマだと評価しています。1.2Lスーパーチャージャーエンジンは過給時のフィーリングがとてもいいだけではなく、エコモードと称して基本NAモードを設定して、必要に応じて過給するというその手法がいい。というか、このエコモードがとても良くできていまして、ストレスを感じさせるギリギリを攻めたNAフィールの上に、まさに助かりましたといわんばかりにスーパーチャージャーがアシストするといった具合。つまり、ストーリー性がとてもいい。ちなみに、そのパワーはもはや過去のコンパクトカーレベルと思わないほうがいいです。つまり、無闇に煽らないほうがいいと思います。
 それは、パワーだけではなく、高速域でのシャシーのスタビリティの高さからも言えます。そう、得意領域は意外にも高速域でして、その分、乗り味にフラット感を失う日常速度域が見られますが、不満ではないレベルに収めています。タイヤサイズは、日常領域だけならば14インチで十分でしょうけど、質感と高速領域云々を考えると、15インチがベストです、きっぱり。
 ただ、ひとつ気になったのは、パーシャルからアクセルオフでの空走感。これをコースティング(滑走)というべきなのか、エンジンブレーキの利きが弱いと評するのかはさておいて、まぁ、高速域ならばまだしも、渋滞レベルの速度域でこの空走感が顔を出すと、違和感を覚えます。あれです、追従型クルーズコントロールで追いかけているかのようなフィーリング。いや、加速はしないし、現に減速はしていくんですが。まぁ、慣れなんでしょうかね。あ、あれかもしれません。BMWに乗り倒した後からやたらと気になり出しましたから、BMWでの印象が残っていたためかもしれません。BMWにはアクセルオフでしっかりとエンジンブレーキ(感)がありますから。でも、BMWといえば、このコースティングはBMWのアクティブハイブリッドで採用されてて、試しましたが、違和感とは思わなかった。もう少し細かくチェックする必要がありそうですな。

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