#241 その割り切り感とヘンタイ的なところがぴたりとはまる、カングー・ビボップ。

 八ヶ岳にカングー・ビボップを連れていったって話をしましたが、取材がてらで借りていたもので、そのままロングドライブインプレッションとなりました。まぁ、クルマってのは、直感的な印象も大切なのですが、対話性という意味では、長く乗らないと見えてこないところがあるものです。その最たるブランドがBMW。特に少し前の、あれですランフラットタイヤを上手くはきこなせていなかった頃のモデルたち。最初は印象が良くないんですが、素性が見えてくると、好印象へと変わるんです、もちろんグレードやら履いているタイヤサイズによりますが。
 で、カングー・ビボップですな。まぁ、これがよい。とっても心地よい。3ドアと4座、そしてMTという割り切りが気持ちいい。まさに、今の自分の感性やらスタンスにぴったりとはまるんですな。たとえば、シート。ルノーらしく、シートはクッション厚がとんでもなく確保されたフィーリングでありながら、そこに腰を作り上げるという不思議なもの。シートにおけるゆったり感とは、サイズやフワフワ感だけで作られるものだと思ったら、大間違いだったりするものなのです。
 そして、それに見合った乗り味があります。シャシーは多少のルーズさと揺れが存在していますが、すべてはカングーのコンセプトの為に仕立てられたものなのですな。この適度な揺れが心地よさを生み、その頑張りすぎないシャシーがこれでいいじゃんを助長してくれます。といいながら、実は真のポテンシャルは高いのですが。
 まぁ、こういうクルマのそんな乗り味を、マイナス面として指摘することに喜びを見いだしている人は、たぶん、人生において、自分を押しつけることしか、モノゴトや人との接し方を知らないんだろうなと思われます。って、言い過ぎでしょうか……、とまで思ってしまいますが。
 あ、画像は富士山をバックにしたもの。そういえば、髪を切ってもらっているワカモノが、今年は富士山にチャレンジするんだそうで。オジサンは、ここぞとばかりに、髪の毛を切ってもらいながら、装備やら覚悟について、とうとうと語ってしまいました。

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