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8月, 2017の投稿を表示しています

#1551 混雑にうんざりしたけれど、あれやこれやと濃さがあった、夏の能登路。

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 能登におりました。関東の雨模様は能登半島に足を踏み入れても続いていましたが、外浦へと出たら、青空が出迎えてくれました。どうやら尾根あたりに境があるようで、晴天とまでは行きませんが、夏気分が広がっていました。ちなみに上の写真は内浦で、左下の写真は外浦の夕景です。これだけ違っておりました。  それにしても、なぜにお盆休み時期にわざわざ能登へ行こうと計画を立てたのか……、って、到着して気付いたんですが、その理由、さっぱりわかりません。しかも、2泊しか確保していないという、この中途半端さ。来年はもう少し理由付けをしっかりとして出掛けようかと思っておりますが。とはいっても、昨年も8月16日から滞在していたようで、混雑時の能登はすでに体感していたのですが、今年の混雑ぶりは違ったように感じます。どこへ行っても人、人、人、クルマ、クルマ、クルマ。普段は人気がないといわんばかりのスポットも人、人、人。ちょっと極端すぎやしないかと思ったりもしましたが。って、人が寄りつかないスポットでの話。いわゆる観光ガイドブックに載っているようなスポットへと出掛けたら、どんな感じだったのでしょうか。とは言っても、能登は相変わらずな感じで、向かい入れてくれました。いつもの宿は、知る人ぞ知るというスタンスから、簡単に検索結果に表れてしまうという広くへと発信するスタイルを採り入れた途端、夏時期、すべて満室という恐ろしい事態に突入しながらも、まぁ、雰囲気を崩すことなく進化。ま、結局のところ、採算が合わなければ、つまりは商売として成立しなければ、そう、宿がなくなってしまえば、まさに本末転倒でありますから、そういうスタイルも必要なんだな、やはり、なんてことを感じました。  なんていうんでしょうかね、自らの理想と、商売が成立(生活できる)という、そのバランス加減の大切さとでも言いましょうか。とどのつまり、その配分として、やはり理想を大きくできないもの、逆にいえば、理想を実現するためには多少の犠牲と言いましょうか、したくないこと、やりたくないこともせねばならぬ、ってことなんですな。なんてことを再認識したりと、ま、先の混雑ぶりを目にして、そんなことを実感したのですが。そういう意味では、能登で出会った人たちも、皆、前へと踏み出して、生活スタイルを変えつつある人もいましたっけ。なんかね、そういう意味でも刺激があるん

#1550 熟成によって大きく進化していた、スバル・レヴォーグとSTIシリーズ。

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 納品したままに、こちらに記していない試乗記がいくつかありました。納品して、ほっとしてしまったとでもいいましょうか、特段、こちらに書くことがないほどに書ききったがゆえのこと、とも言えますが。ま、思い出しながら、書いてみましょうかね。まずは、最近、大改良が行われたスバルのモデルについて。現在のスバルのラインナップは、インプレッサから新プラットフォームであるSGP(スバルグローバルプラットフォーム)が採用されており、つまりですね、旧世代と新世代が混ざっています。旧世代は、もう1サイクル使われる予定でしたから、異例ともいえる改良となったわけですが、わけですが、そうするには、時代に着いていく、時代の先を行かねばならぬ、そんな英断があったから。それは、乗り味だけではなく、先進安全技術における対応も含めてのこと。ですが、だからといってそれをお客さんに対しての言い訳として使ってはならぬ、そんなスタンスもあって、ま、各モデルのライフサイクルもあっての、今回のレヴォーグ、WRXシリーズの大改良となりました。そう、大改良。つまり、まだまだ旧プラットフォームベースのままに販売が続けられることが宣言された、とも受け取れるわけですな。  さて、ここではキーとなった乗り味、それを実現するための熟成について書いてみましょうかね。なんといっても、まずはレヴォーグから。過去にも書いていますが、運動性能と快適性をハイバランスさせること、そこにこのクルマの命題があったわけですが、昨今のモデルと比較すると、どっち付かず感がありました。快適性を重視したというわりにフラット感を見失うシーンはあるし、ハンドリングを語るわりに操舵感に曖昧さがあって、接地感にも曖昧さ、というか表情がない。エンジンも、トルクはあるようなんだけど、トルク感が薄いとか、そんなあれこれ。悪くはないんだけど、特化するまでに至らない、あれこれ。ま、これもバランスを取った最善の回答だったとも言えるんですが、評価し辛い。とはいえ、国産車を見渡すと、そこに届いているモデルも少なく、評価はできる、と。  なんてことは、スバルも承知でして、そこを今回改良してきました。これも語ってきましたが、サスペンションのストロークをですね、量、質ともに確保し、剛性感を高めました。結果、シャシーはしなやかさを大きく高めており、コーナーでの姿勢の作りやすさな

#1549 いいんだけどね、うーむが残っている、トヨタ・ハリアー。

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 早いもので現行型ハリアーがデビューしてからいつしか4年目を迎えていたようで。実は、発売前の秋だったかにトヨタ本社までインタビューへ出掛けたのですが、つい先日だと思っていたら、それもほぼ4年前のことだったようです。いやはや、月日が経つのは早いものです。さて、で、そのハリアーがマイナーチェンジを行いました。人気があるから改良は不要ではないかと思っていましたが、先進安全装備やら、2.0Lターボエンジンへの期待やらありますから、ここでのてこ入れは必要だったんでしょうね。プレス向け試乗会では2.0Lターボに乗り込んで来ましたが、あれ、こうだっけ? と思うところがあちこちに。デビュー時の試乗会で感じたことを忘れ去っていたのか、印象が薄かったのか、よく分かりませんが、そんな、あれこれ。ハリアーそのものの印象は #776 に記していますので、そちらに任せて、ここでは今回感じたあれこれを並べてみましょうかね。  まず、といいますか、これがわりと強く感じたことなんですが、リアサスのつっぱりが気になりました。つまり、硬さですな。しかしですね、過去のアーティクルにも記していますが、デビュー時にはタイヤが起因した硬さを感じていたのですが、どうやらフィーリングが異なる。いや、似ているんですけど、なんか違う。なんだろうと思いつつ、観察したところ、今回、シャシー面で剛性感としなやかさを向上させていますから、なんで、この硬さが出てくるのかが分からない。で、問うてみたところ、リアサスペンションの構造上、入力速度域によって縮まない領域があって、それをタイヤでもいなしきれずに、ダイレクトにキャビンに硬さとして伝えてくる、と。これ、TNGAコンセプトを採り入れていないモデルだから、といった言い訳ができないところでして、なかなか難しい。フラット感につながる快適性を追求していったら顕著になってしまったという、まさにそんなフィーリング。ちなみに、リアシートに座るとこれが顕著に感じられまして、穏やかな中に存在する角ゆえに、かなり気になります。タイヤサイズを落としたところで残るものだそうで、……、云々。  そのほか、印象に残ったといえば、ハンドリング。そのものの剛性感が高められた上に、ステアリングの切りはじめから情報量が豊か、かつ、操舵感もあって、すごくいい。コーナーでスタンスを決めた時に伝わってくるタイヤ