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#1778 発信があったので、返答しました。そしたら、懐かしい! と、今のみんなの表情には疲れが出ている、と。奥能登な話。

 時間だけ経過し、何もしない自分にいらだち、気分的にクルマのことやら書く気が起こりません。起こらない時には放置でいいんでしょうけども、そうすると、毎月、最低でも1本上げていたルーティーンが崩れてしまうので、書きはじめてみました。みましたが、書きつつも、一時的に途切れてもいいのではないか、という気持ちも出てきました。  奥能登の知り合いな方にいくつか連絡をしました。あちらから発信があるのを待って。何を考えているのか、どうしようとしているのか、それが分からないと、なんとも声を掛けられないし。簡潔に、感情を入れぬように、メッセージしましたが、それとて正しかったかは分からない。分からないというよりも、離れた地でヌクヌクしている自分にいらだちが募るばかりといった感じのほうが強いかな。  そのメッセージに、昨年11月に出掛けた際にみなさんと撮った写真を付けました。送っていいのかどうか迷いましたが、送りました。そしたら、懐かしい! というニュアンスのことばとともに、みな、いま、この表情よりも疲れているかも、という返答がありました。そうなんです、半年経過していないんだけど、懐かしい、になってしまっていたんです。

#1777 支えるのも、寄りそうのも、あえて言葉にする、そのスタンスは好きじゃない。だから、奥能登に関しては、いままでと変わらぬ、スタンスでいます、ってな、話。

 能登のことは、自らで、何か具体的な活動を起こしてから語ることにします。現在の、現地のことを知ったつもりになっている者たちが、あーでもない、こーでもない、言っているだけの、外野からのスタンスに辟易としています。ネット情報を元に発信している者たちの「寄り添っている」感にも、うんざりとしています。そして、自らも、奥能登へと出掛けないで、東京にいて「眺めて」いるだけですから、同類です。でも、奥能登のことを忘れたわけではありませんし、能登半島とひと括りにして欲しくないことは、ここに記しておきます。  東日本大震災の1年半後に、被災地を訪れて紹介する企画に携わったことがあります。発災後、足を運ばなかった者としては、当時のままの風景は見当たらずだろうな、と勝手に思い込んでいました。しかし、出掛けてみれば、ガレキがまとめられているシーンを目にしてまだまだを感じ、手のつけようがなく放置されている景色に元に戻らぬ悲しさを覚え、復興を旗印に前を向いている人たちにこちらが勇気づけられ、もともと現地では誰しもが知っていた、でも、誰も触れようとしなかったことが浮き彫りになっていることを耳にして、足を運ばないと分からないことだらけで強くショックを受けた覚えがあります。  そして、現地の方々のダイレクトな声にショックもありました。撮影のために訪れた食事処にて、現地の方との雑談の中で、自らをあえて傍観者に仕立てて「今、なにを希望されますか?」的な質問をしたところ、「ここに来て、今を目にして欲しい。忘れないで欲しい。そして、お金を落として欲しい」、と、実直すぎる回答を受けました。そして、昨年11月末に奥能登を訪れた際、現地の方から「仕事をしていると気が紛れる」、と、そんな言葉が返ってきました。被災直後は再建のためにいろんなことやモノが必要でしょう。でも、ずっと生活は続いていきます。そこを支えるのも、つまり、忘れないでいることも、大切なこと。だから、自分は、いままでと変わらぬスタンスでいようと、思っています。

#1776 無題

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 数年、年が明けた際に、年賀状を紹介していました。それこそ、旧年中に用意しておいて、年が明けるとすぐに公開するという流れで。ところが、今年はすぐに公開できるようにと用意していませんでした。なんとなく。理由は分かりません。ここのメインに掲載している写真がそれなんですが、これは、昨年11月末に訪れた時( #1775 )に撮影したもの。年賀状用とは意識せずに、日暮れにぎりぎり間に合わずというシーンを、いつものように撮影。ちなみに、レンズが向いているのは輪島方面、震源地はこの背にあたります。  今回のことに対しては、あれこれと発信することを避け、そして、災害地へと向かうことを諦め、さらには現地との連絡を極力取らないようにしています。災害発生当初から、連絡が途絶えて、情報が伝わって来ていない地域があることを承知し、そこが、もはや孤立していることを想像し、じっとしています。渋滞するから来るな? そんな言葉に乗せられてはいません。冬タイヤとはいえ、フィエスタじゃ出掛けられないし、出掛けたところで、どうしようもない。そして、昨夜あたりから、いまさらに孤立しているという報道が上がってきた、この現状に、ナニヲイマサラ、といった感すら覚えています。  今、報道で目にするのは、建物が幾重にも倒壊し、そして津波が押し寄せた市街地で、いわゆる富山湾側を向いた内浦ばかり。人が集まって住んでいる地域ですし、広域農道もダイレクトに繋がっている地区。一方、日本海側を向いた外浦は、今回の震源地がすぐ目の前にありながらも、岩盤がしっかりとしており、倒壊までにはいたらないことも多く、昨年、5月の連休の際にも、そんな違いを解説せずな、報道がたくさん見られました。ちなみに、この外浦地区から市街地までは片道20kmはありまして……。  何を書きたいのか分からなくなったので、いったん、筆をおきます。    

#1775 2泊3日な弾丸ドライブで出掛けた奥能登。なんでもかんでも受け入れてくれるスタンスに、打ちのめされました、ってな話。

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 11月下旬に能登へと出掛けてきました。まさに、突然に、いきなりに。今年は、秋にトリエンナーレがありましたので、ぜひとも出掛けたかったのですが、今秋は、モビリティショー関連の執筆に、デビュー前モデルの取材やらで、その期間は空けておいて欲しいと言われたこともあって、つまりは、予定が立てられず、出掛けられずでおりました。で、そんな忙しさが過ぎ去った11月中旬、ふとしたことからあれこれと奥能登について検索してたところ、3月末で終わったと思っていた割引キャンペーンが継続中であることが発覚。これは出掛けなければならないと奮い立ち、美容室の予約が取れるか、アルプス越えにあたってタイヤをスタッドレスタイヤへと交換できるか、もちろん、宿が受け入れてくれることを確認し、クリアになったので、急遽出掛けてきました。  ただ、残念だったのは、どうやりくりをしても、2泊3日になってしまうことで、しかも、行きは、18時までに到着できるか、できないか、といった無理矢理なスケジュール。でも、出掛けてきました。ら、美容室で弾丸トークを繰り広げられましたし、会っておきたい人たちに会えましたし、走っておきたい道を走れましたし、何にもしない時間もそこに組み込んでみたりして、短いながらに充実した奥能登を過ごすことができました。振り返ってみると、かつて、奥能登へ足を運び始めた頃は2泊3日に止めていましたが、ここ、おもしろいぞ、とばかりに、だんだんと長く滞在していくうちに、見えなかったものが見え、知らなかったものを知り、昨今の1週間近く、何もしない奥能登を愉しむスタイルへと導かれていました。ま、そんな、これまでの奥能登との関係を振り返りつつ、奥能登はですね、すんなりと自分を受け入れてくれる地であり、これでいいんだを再確認させてくれる場所でして……、って、いっつも同じことを語っていますが、これ、東京にいると、ついつい忘れてしまうもの。今回、無理して出掛けてよかったなと、つくづく思いつつの帰路となりました。  メイン写真は、すっかり冬の日本海になったなぁとタイムラプスしていたら、突然にダブルな虹が出て、すげーとばかりに写真も撮影したところ。こんなに手前から虹が立ち上がっているのは初めて目にしました。左の写真は、帰りの安房トンネル手前。時期的に、冬タイヤまでは不要かな、でも、突然降る可能性も高いんだよな、と思いつつ、

#1774 東京モーターショーあらため、ジャパンモビリティショー2023に感じた、あれやこれや。その2

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 さて、続きです。ということで、それぞれのブース(ブランド)が表現したかったコンセプトは、果たして、どこまで来場者に伝えられたのかは、まったくもって分かりません。たとえば、日産のクレイモデル3台、CG2台という、計5台でコンセプトカーを表現していたことについて、会場に足を運んだという知り合いに話を聞いてみると、分からなかったと。そうなんですね、「ハイパーフォース」に目を奪われ、「ハイパーツアラー」にワクワクを感じたとこまでは強く印象に残っていたようですが、ヨシダイチオシだった「ハイパーパンク」については、ん? ってな、回答。まぁ、3連休の大混雑ぶりの中では、仕方なかったのだろうな、と思いつつ、逆に、ホンダのエリートジェットに乗った? とか、目立つモノに触れられた、それこそ列に並べた、といった言葉が返ってくることが多くありました。  そういう意味合いでは、ダイハツのビジョンコペンあたりはすごく分かりやすく、また、その完成度も実車テイストにものすごく近かったこともあり、人を集めていた理由はストレートに分かりやすかった。まぁ、この表現方法こそが、従来のモーターショーだったのかな、と思うところもありました。ただ、個人的には、ダイハツでは、コンセプトを強く表現していた「OSANPO(オサンポ)」が強く印象に残りましたし、このテーマをうまく市販車に落とし込んで欲しいな、なんてことを感じていました。あ、ダイハツでいえば、考えてみますとね、コンセプトモデルとして、EVモデルでもある「UNIFORM TRUCK/CARGO(ユニフォームトラック/カーゴ)を展示しながら、会場の端には、早々にデビューを予告しているハイゼットのEVモデルが置かれていたことに、今回はひょっとしてなくても良かったのでは? と思わせるところもありました(ちなみにプレスリリースの中に出展車両としては書かれていなかった)。  ブースコンセプトも、出展車両も楽しさがあったのは、三菱ブースでしょうかね。会場入ってすぐのところに位置していたこと、隣の日産ブースで「ハイパーフォース」に人が集まっていたこと、ほぼすべての市販車に乗ることができたBMWブースが目の前にあったことなどから、人が多く集まっていていました。個人的な意見とはなりますが、最近の三菱は、自らの存在価値を広めるのキーを見つめ直し、実直に展開しており、製品もす

#1773 東京モーターショーあらため、ジャパンモビリティショー2023に感じた、あれやこれや。その1

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 今年から、東京モーターショーの名前が、ジャパンモビリティショーへと変わりました。何が変わったかというと、人気アーティスト(自分はすべて知らなかった人たちばかり)やお笑い芸人(なぜか吉本のみ)によるライブ、グルメに詳しい方にグルメプロデュースコーナー、スタートアップ企業とのマッチング、もちろん講演やら、いわゆるクルマやバイクの展示だけではなく、キャンピングカーからスポーツカーまで、ありとあらゆるモビリティライフをつなぐイベントへと変わっていました。ま、イマドキというのでしょうか。自分は、もはやテレビのない生活を送っていますから、イマドキに付いていけない部分も多くあります。ちなみに、ショーに出展されるクルマについては、ショー開幕とほぼ同時に出版される本と、その後に出版される本への仕事を依頼されており、逆に知りすぎているところもあって、このところ、口を閉ざしていました。  今回は、って、まだ終わっていませんが、プレスデーと、特別招待日と銘打たれ、一方で、障がい者手帳を持っている方が見学できる日の2日間に、出掛けてきました。もちろん、両日で、出展内容やレイアウトなどは変えられているのですが、逆にいえば、それぞれに来場者の層が違っており、自分にとってはそれもまた見どころとなっていました。プレスデーの話をしますと、それ、出展されるって聞いていなかったよ、ってモデルが、いくつかありまして。その1台が、日産のハイパーフォース。現行型GT-RのフォルムをベースにしたBEVですが、聞いてなかった。聞いていなかったので、執筆した雑誌には、日産はコンセプトカー4台と書いてしまいました。知らなかったんだから、仕方ないとはいえ。ただまぁ、難しいのは、何かが発表されることが分かっていたとしても、そのブランドが最後まで写真を提供してくれないこともあって、特に、ショー開幕前に出版される雑誌であっても、テールランプだけとか、アンベール幕が掛けられた写真だったりしてしまいます。でも、ショー開催日以降はアンベール幕なんぞ掛かっていないわけですから、なかなか難しいところがあります。  そんなジャパンモビリティショーですが、いわゆる各ブランドのモビリティ出展ブースに焦点を当てますと、どのブースも趣向を凝らしており、色がありました。個人的な想いを入れてしまうと、いちばんいいなと感じたのは、前回同様にマツダブー

#1772 三菱・トライトンは、扱いやすさと愉しさとが同居してて、ちょっと、いい。

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 北海道でテストドライブしてきたトライトンプロトタイプ、そのほか三菱モデルのオフロード試乗会での原稿が、あちこちで公開されています。とりあえずすべての納品は済んでいますが、いまだに納得いかないようなモヤモヤが残っている媒体がひとつあります。それが、世界文化社のMen's-EX Online( 前編 、 後編 )への寄稿。この媒体については、以前から、文体をクルマクルマ(メカメカ)しないで欲しいというリクエストが編集部より言われています。まぁ、ライフスタイル的なテイストを大切にしている媒体ですから、そこに、メカな話ばかり入れても興味を持たれないことはよくわかります。ただですね、今回のオフロードテストドライブは、オフロードを走れるとはいっても、モデルごとのポジションはバラバラですし、その上に、ヨンクたるメカニズムも異なっていますから、簡単であってもメカを説明しないわけにはいきませんし、なんとなくでオフロード性能を語るわけにもいきません。  ということで、結果としてですね、頭でそれぞれのメカを語りながら、オフロードでの性能を伝えましたが、これがなかなか難しい。指定文字数が少ないからという理由もありましたが、なんだかんだで指定文字数の倍となる3000Wは書いてしまいましたが、それでも、自分としてはものすごく中途半端。いいんだろうかと思いつつも、納品し、そして公開されています。ま、そんな苦労があることを思い浮かべつつ、眺めていただけるといいかなと思いますが。  さてはて、で、今回、そうやってあちこちに書いているうちに、自分にはトライトンがピッタリだ、と、あらためて思いました。三菱の中で見渡してみると、アウトランダーPHEVも、デリカD:5もいいんですが、オフロード走破性が、自分が求めるレベルに達していない。トライトンならば、モーグルであっても、ヒルクライムであっても、ダートであっても、どんなオフロードシーンであっても。そして、走ってはいませんが、あのポテンシャルはオンロードで相当に愉しさを持ち合わせていることも想像できます。ここまで来ると、ピックアップトラックであることは、どうでもよくって。ベッドは使わないけど、せっかくだから、使おうかなという気にもなってくるような気もしますしね。ただね、ひとつだけ難点が。車庫証明が取れないのですよ。全長が……、ね。